微生物技術で生ゴミ処理を超効率化 地域・自治体の課題解決

生ゴミの焼却で発生するCO2は都市にとって大きな問題だが、環境負荷の低い微生物によるコンポストは、普及に様々なハードルがある。独自の微生物技術でこの課題に挑戦するスタートアップがkomhamだ。

西山すの(komham 代表取締役)

縮小する日本のコンポスト市場

日本の家庭から廃棄されている生ゴミは年間約1,000万トンに達する。生ゴミは約90%が水分であり焼却効率が悪く、多くのエネルギーを消費しCO2も大量に発生されている。こうした中で注目されているのが、生ゴミや落ち葉、下水汚泥、家畜ふん尿などの有機物を微生物の働きを活用して発酵・分解する「コンポスト」だ。

コンポストは古くから存在する技術だが、焼却処理よりも環境負荷が少ないため、カーボンニュートラルに貢献する技術として世界で期待が集まっている。調査会社Tech Navioによれば、家庭用コンポストの世界市場は2021年から2025年に年平均4.5%で成長すると予測されている。

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