石鹼・スキンケアメーカーが和柑橘農園を開設 丸ごと使い切る

松山油脂は徳島県で唯一の村、名東郡佐那河内村(さなごうちそん)に山神果樹薬草園を開設した。柚子、すだち、伊予柑などの和柑橘から精油を抽出し、飲料・食品、酒類をつくり、最終的には堆肥にすることで、果実を丸ごと使い切っている。2025年夏には有機JASの認証も取得し、輸出も視野に入れる。

聞き手 : 小宮 信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター

小宮 山神果樹薬草園の母体は石鹸・スキンケア製品のメーカーなのですね。

松山 母体である松山油脂は、石鹸を中心に、お客様の日々の生活を豊かに、毎日を笑顔にすることに軸足をおいて、仕事を広げ、社会との接点をつくってきました。もともとは大手企業の下請けで固形石鹸を製造していましたが、石鹸の付加価値を高めるために、自分たちのブランドを立ち上げ、一貫製造し、出来るだけお客様に近い場所で、製品に込めた思いを伝えながら事業を行っています。洗う・潤すなど、基材としての機能的価値に加え、香りや色についても、広く流通している人工香料や人工着色料を天然の精油や色素に置き換えることで、感性的価値も高めてきました。

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