au PAY アプリ、キャッシュレスを支えるデザインの実現

2023年度グッドデザイン賞を受賞したスマホ決済サービス「au PAY」は、急速に普及してきた「コード支払い」をはじめ、様々な決済方法とポイント管理などが一元化したマルチな機能を有するアプリだ。開発の中心を担ったauペイメントの2人から同アプリの開発経緯を聞いた。

文・矢島進二(日本デザイン振興会 常務理事)

矢熊 一貴 auペイメント株式会社 au PAY アプリ企画部部長(左)、
鹿島 大策 auフィナンシャルサービス株式会社 プロダクト開発部UIデザイングループ(右)

経済産業省が3月に公表した「2023年のキャッシュレス決済比率」調査によると、キャッシュレス決済比率はこの10年で急増し、2023年は民間最終消費支出の39.3%(126.7兆円)となったとある。内訳はクレジットカードが83.5%とまだ圧倒的だが、コード支払いだけは前年比を超え8.6%となり、他は電子マネー5.1%、デビットカード2.9%となった。

特にコロナ禍でキャッシュレス決済が拡大し、財布を持ち歩かなくてもスマートフォンだけあれば日常生活は過ごせる状況に日本も変わってきた。将来的にはキャッシュレス決済比率を、世界最高水準の80%を目指すという政府の指針も出ている。

そうした中、回線契約者数約6600万(2023年12月現在)の規模をもつKDDIが注力しているのが、グループ内で決済サービスを提供するauペイメントがKDDIと共同で運営する「au PAY」だ。

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