山一ハガネだからこその価値を追求 ファクトリーモール構想からその先へ

昭和2年(1927年)の創業以来、「お客様第一」を変わらぬ信条とし、特殊鋼素材の販売だけでなく、素材特性を引き出す熱処理、精密加工、計測までを一気通貫で行う「ファクトリーモール構想」を進めてきた山一ハガネ。いま、最先端の設計・製造技術をファクトリーモール機能にプラスし、新たなフィールドへ挑む。

寺西 基治 山一ハガネ 代表取締役社長

スピードとクオリティで勝負
独自の販売在庫管理システムを構築

特殊鋼の材料を部品メーカーなどへ納める、鋼商社として創業した山一ハガネ。創業当時から一級品の素材の取り扱いにこだわり、戦後の高度経済成長期には、自動車の生産に不可欠な特殊鋼の販売で順調に売上を伸ばした。

現社長の寺西基治氏が家業を継ぐため同社に入社したのは1995年。当時、年々仕事が忙しくなっていく状況であったが、寺西氏は未来に不安を感じていたという。

「材料を仕入れて在庫してモノを売るのが当時の商売でしたが、景気が悪くなれば、山一でなければならない価値はどこにあるのか。何とかしなければならないという危機感を持ちました」。

寺西氏が社長に就任し、最初に力を入れたのが在庫管理。当時は在庫管理の精度に課題があり、実在庫と帳簿に差異が生じることもあった。また、現場との連携面でも改善の余地があり、必要な材料が揃わない状況が発生することもあったという。

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