ソーラーシェア 農業と再エネで実現する持続可能な地域

相模原市の中山間地の耕作放棄地を利用して、営農型太陽光発電のブルーベリー農園が開園した。アウトドア・レジャー客が多い立地を活用した観光客向けの摘み取り農園と太陽光発電を組み合わせ、さらに地域の再エネ供給拠点、教育や福祉の場としての機能も持たせる計画だ。

6月3日のグランドオープンイベントでは、地元の関係者を招いたトークセッションを開催。左端が山川氏

相模原市にブルーベリーの観光農園「さがみこベリーガーデン」がオープンした。さがみこファーム(神奈川県相模原市)が耕作放棄地を地権者から借り受け、整備して農園にしたもので、36種類1100本のブルーベリーを栽培している。ブルーベリーのポット(鉢)の上には太陽光発電パネルを設置し、ソーラーシェアリングによる営農型太陽光発電を行う施設とした。

ブルーベリーのポットの上に太陽光パネルを設置して発電する。パネルは収穫体験をする観光客の日よけにもなる

ソーラーシェアの観光農園
農業に重点を置く事業モデル

さがみこベリーガーデンがあるのは、相模原市でも山あいの地域で、近隣の道志川沿いにはキャンプ場が点在している。レジャー客が訪れるこの立地を生かして、観光と営農型太陽光発電を組み合わせた農園を開園、2023年6月3日にグランドオープンのイベントを実施した。2022年夏のプレオープンでは1000人のプレ会員が来場しているが、2023年夏のシーズンから本格的に観光客の受け入れを始める。同時に、地域の小中学校と連携した教育事業も実施している。営農型太陽光発電と観光、教育を組み合わせているビジネスモデルがさがみこベリーガーデンの特徴となっている。

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