多様な視点から新規事業創出 九州大手2社の合同研究会

多様な視点から新規事業創出
九州大手2社の合同研究会

プロジェクト研究は、これまでに全国5校舎に加え、全国の30以上の地域で開講している。1つのプロジェクト研究では10〜15名の研究員が参加し、約1年間、新規事業開発や地域活性に寄与する事業等、自身の事業構想の研究に取り組む。

視野を広げ、既存の考え方に捉われずに新しい事業のアイデアを考えるために、担当教員以外にも各分野の第一線で活躍するゲスト講師を招聘。クリエイティブ発想法や、社会・経済の動向、最新テクノロジーや業界の未来についてゲスト講師から話を聞き、ディスカッションしながら思考を深め、自身の研究に活かしていく。

また、研究員自身も多様な業界・業種から参加しているため、研究員同士の意見交換の場も多く設けている。

福岡校では、JR九州と九州電力の2社のプロジェクト研究の合同研究会を実施した。前半は「大手企業の新規事業」をテーマに、HONDAのインキュベーションプログラムから生まれた事業構想の事例をゲスト講師が紹介。後半は「JR九州・九州電力の双方の資源を活かした事業構想」をテーマに、2社混合グループでディスカッションを実施した。参加した研究員からは、「他社との関わりにより自社の新たな強みの発見につながった」「互いの資源を掛け合わせることによる新たな事業構想の可能性を感じた」など、今後の研究をさらに推進していく姿勢が見られた。

今後も、地域・業界、テーマごとの合同研究会など、研究員の意見交換の機会を増やし、事業構想の輪を広げていく。

福岡校にてJR九州と九州電力の2社のプロジェクト研究の合同研究会を実施した

<研究員の声>

新規事業創出の挑戦と
発想力の変革

内田 雄士(うちだ・ゆうじ)
山梨中央銀行 南部支店 支店長
山梨中央銀行 新事業構想プロジェクト研究
修了生

今回、副支店長を中心に新しい事業を作ることを目的に、発想法から学べるプロジェクト研究があると聞き、ぜひ参加したいと思いました。これまでの研修は知識や規制・ルールの変更を知る講義のみが多かったですが、本プロジェクト研究は、事業アイデアを考える「発想」から始まり、毎回楽しく研究に取り組むことができました。考えることが多く、最初は戸惑いもありましたが、「誰の・どんな悩みを・どうやって解決するのか」、1年間考え続け、自身の着眼点が変わったと感じています。その考え方は新規事業だけでなく、自身の業務や行内の人材育成にも活かすことができています。

私は、以前、県の観光施策を考える組織に出向していた経験もあり、銀行として県内の観光振興に関心を持っていました。現在、旅行業の資格取得も進めながら、富士山だけではなく、山梨県の多様な魅力を活かす観光事業を構想し、推進していきます。

事業構想計画

『Y(Yamanashi)・
T(Travel)・P(Platform)』

山梨中央銀行、地域企業、教育機関、地方公共団体が連携し、地域の人財や資源を活用し、地域に人を呼び込み、地域に社会的・経済的価値をもたらす観光を切り口とした「地域循環型ビジネス」を生み出す。

具体的には、地域にいる外国語対応人材(在留外国人、留学生、海外経験者、外国語学んでいる人など)を集約管理するプラットフォーム『Y・T・P』を構築。『Y・T・P』登録人材を活用して、外国人向けにプライベートガイド付オプショナルツアーを企画、販売し、観光振興を推進する。

豊富な観光資源を有する山梨県

 

プロジェクト研究

プロジェクト研究は、事業構想大学院大学 修士課程のカリキュラムのエッセンスを活かし、研究参加者の新たな事業構想と事業計画構築を行う1年間の研究会です。

担当教授が1年間を通じて、多彩なゲストを招きつつコーディネートとファシリテーションを行い、研究員の知見を高めながら推進していきます。

プロジェクト研究 概要

研究会:定例研究会(1回4時間、隔週24回開催、共同研究会年6回)等

形式:テーマ型/一社型

目的:新規事業、既存事業の再構築、地域活性などの構想・構想計画構築

定員:10〜15名

主担当教員:事業経験豊富な実務家教員

事業構想セミナー・説明会

セミナー、プロジェクト研究の説明会を実施しています。

大分新事業開発プロジェクト研究(第4期)
12/ 5(木)13:00~ オンライン
12/12(木)13:00~ オンライン

詳細・申込は事業構想大学院大学公式ホームページより