分類から見出す事業開発のヒント イノベーション視点からニーズ探索

医学・行政・ビジネスの観点から医療・ヘルスケア業界の事業戦略を考える本連載。事業開発を進める際に既存の製品・サービスとは異なるイノベーションを求める例は多い。このイノベーションを子細に整理・理解することは気づかれていないニーズの探索にもつながる。

「社会実装」させるまでが
イノベーション

事業開発の際に、イノベーションの考え方を知っておくことは重要です。ただ、「イノベーション」とよく言われているものの、それをどのように事業開発に使っていくかの理解はさまざまなように感じます。今回は、今一度イノベーションについて整理し、事業開発の中でも、特にニーズを見つける際の視点を提供したいと思います。

そもそもイノベーションとは、アイデアだけのことではありません。イノベーションというためには、新しい製品やサービスのアイデアを考えただけでは不十分で、アイデアを製品やサービスの形にし、さらにそれが市場や社会で受け入れられ普及する必要があります。アイデアにとどまらず、社会実装させるまでがイノベーションだといえるのです。

イノベーションの分類を
事業開発に生かす

そのイノベーションは、事業開発の視点では大きく3つに分けられると筆者は考えています。一つは一般的にイメージできる、まさに「新製品」というべきもの。今までに市場にあった製品やサービスとは異なる新しいものを市場に提供し、社会実装することです。2つ目は、外の市場にではなく、自社の内部の機能としても考えられるものです。自社製品の製造方法やサービスのマネタイズモデルなど、自社のビジネスの機能として、今までと全く異なる新しい方法が社内で実装されることもイノベーションと呼べるでしょう。

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