ステンレス特殊鋼メーカーの日本冶金工業 持続可能な社会に貢献
創業100周年を迎える日本冶金工業。ステンレス鋼と高機能材のメーカーであり、リサイクル原料の活用や製造技術の優位性を強みに、脱炭素社会への移行の要請に応える産業素材を生産する。2025年にはインド市場への本格進出を計画しており、次の100年を見据えた戦略を実行に移している。

浦田 成己(日本冶金工業 代表取締役社長)
リサイクル原料の高い比率と
製造技術面の優位性が強み
日本冶金工業は1925年(大正14年)に、消火器の製造・販売をする中央理化工業として創業した。その背景には、1923年の関東大震災で初期消火の重要性が認識され、消火器の需要が高まったことがあった。その後、消火剤を噴射する起爆剤(火薬)に関する高度な技術を有していたこともあり、火工品事業に比重を移すも、合金類の国産化が求められる時代背景の中、鉱石などの原料から有用な金属を採取・精製・加工する冶金事業に進出する。1935年にはステンレス鋼の初出鋼に成功し、戦後は事業規模を拡大。ステンレス鋼の大量生産や、原料となるニッケルの製錬からの一貫生産体制を確立した。1990年代以降は、汎用ステンレスよりニッケル含有率が高いニッケル合金(高機能材)にも注力している。
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