3度の経営危機を克服 千年後も残る世界的タワーを目指して

1954年の開業以来初となる全体改修工事を経て、2020年9月に「MIRAI TOWER」としてリニューアルオープンした名古屋テレビ塔。3度の経営危機や、それらを乗り越えた手法、今後の構想などについて、代表取締役社長の大澤和宏氏に聞いた。

大澤 和宏(名古屋テレビ塔 代表取締役社長)

高層タワーの先がけとして
観光事業のシンボルに

名古屋市・栄の久屋大通公園にそびえ建つ「名古屋テレビ塔」は、日本初の集約電波塔として60年以上の長きに渡り親しまれてきた。"テレビ塔"という名称のイメージから放送事業のためだけに造られたと誤解されがちだが、当初から観光事業の推進も目的であった。

2020年9月に「MIRAI TOWER」として生まれ変わった名古屋テレビ塔

「戦争で天守閣を失った名古屋城に代わる観光スポットが欲しいという愛知県民・名古屋市民の強い要望を受け、地元の有力企業の支援を受けて1953年7月に建設と観光事業を推進する運営会社として『名古屋テレビ塔株式会社』が設立されました。そして、翌年6月の名古屋テレビ塔の完成とともに観光施設をオープンし、放送事業者は施設運営のパートナーとして参画、同年8月からNHKの総合テレビ放送の送信が始まったのです」と、同社社長の大澤和宏氏は説明する。

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