クオリティア メール無害化と効率的なデータ取込を実現
メールソフトウエアの開発を行うクオリティアは、全国の自治体の声を反映した自治体向けメール・ファイル無害化製品を開発。メールシステム全体のクラウド化にも対応するなど、総合的なメッセージングインフラを提案している。
自治体の声を反映した
メール無害化製品に定評
クオリティアは、メッセージング関連ソリューションをクラウド型サービスとオンプレミス(自社運用)製品で提供するソフトウエアメーカーだ。ユーザーは企業・官公庁・教育機関と多岐にわたり、特に自治体ではネットワーク分離に関する製品が高く評価され、400の自治体で導入実績を持つ。
図1 Active! Zoneで添付ファイルを受信した際のイメージ
標的型メール攻撃対策ソリューション「Active! zone」を筆頭に、カスタマイズ可能な大規模メールシステム「DEEPMail」、ビジネス用のWebメールで国内売上シェアNo.1「Active! mail」をセットで導入する自治体が多いという。
「開発から品質管理、運用サポート、販売までを一貫して自社で行っているため、各自治体から寄せられた声を、製品やサービスの開発に活かせることも当社の大きな強みです」とクオリティア営業本部フィールドセールス部部長の辻村安徳氏は自信を見せる。
メールセキュリティ製品「Active! zone」は、まさに自治体の要望を受けて開発されたメール無害化ソリューションだ。同社では、「三層の対策」に備えてネットワーク分離が必須となった5年前から全国の自治体に直接ヒアリングを行い、製品開発に反映してきた。近頃は、メール無害化について次のような意見が寄せられたという。①Active! zoneで行うマクロ除去は総務省のお墨付きなのか、②無害化製品は高価なものが多い、③受信メールのほとんどがZipパスワード付きなので削除されてしまう、④原本保存用メールサーバーからファイルをLGWAN(総合行政ネットワーク)接続系に取り込む際のステップ数が多く業務効率が悪い、というものだ。
辻村氏によれば、これら4つの意見を「Active! zone」なら、解決可能だという。その流れはこうだ。まず、受信したメールを複製配送し、一方はLGWANネットワーク系に、もう一方は原本保存用にそのまま配送する。LGWANに配送されるメールは、HTMLメールの場合はテキスト化し、本文にURLが含まれていれば無害化する。添付ファイルは、パスワードが掛かっていないOffice系やPDFはマクロ削除や画像化などの処理を施し、配送する。一方、Zipの圧縮形やパスワード付きファイルは添付ファイルごと削除し、メール本文だけをLGWANに配送する。
「当社のマクロ除去機能を利用している自治体は多いのですが、『他の無害化製品も使いたい』という声に応えるため、外部のサニタイズ(無害化)エンジンとの連携を進めています。これによりOffi ce系以外の多種多様なファイルも無害化できるようになりました。今後も連携先を増やしていくことで、自治体の運用負荷の削減に努めたいと考えています」
コストに関する意見については、OPSWAT社の無害化製品をメール連携用のサニタイズエンジンとして利用することで、ファイル交換用サニタイズエンジンと兼用可能になるためコストダウンに繋がると辻村氏は話す。
添付ファイル受信も効率化
昨年11月、政府は内閣府および内閣官房で採用していたパスワード付きZipファイルの運用廃止を表明したが、いまだ外部からの受信メールにパスワード付きZipファイルが添付されてくることもあるだろう。しかし、添付ファイルが暗号化されていると無害化できないため、LGWANでは添付ファイルがすべて削除される。そのため、原本保存用メールサーバーからファイルを取り込むことになり、業務効率が悪いという声も聞かれる。
図2 Active! zone添付ファイル分離詳細画面
こうした悩みを解決するのが、「Active! zone」の添付ファイル分離機能だ。受信メールの添付ファイルをメール本文と分離し、一旦「Active! zone」上に格納。その際、メール本体だけを配送するが、メール本文の文頭にこの分離されたファイルを見に行くためのワンタイムURLが付く。このURLをクリックすれば、ウェブブラウザーで「Active! zone」にアクセスし、添付ファイルの中身を見ることができる。添付ファイルをダウンロードする際は、「原本のまま」、「マクロ除去」、「画像化変換」、「PDF転換」といった受信ポリシーに応じた設定が可能だ。「さらに現在は、直接ファイルサーバーにダウンロードするという新機能の開発を進めています。実現すれば、これまでの約半分のステップ数で取り込みが完了するため、業務効率が大幅に向上するはずです」
メールシステム全体の クラウド化にも対応
そもそも「メールシステムの運用自体が面倒」という悩みを持つ自治体も少なくないが、クオリティアはオンプレミスだけでなくクラウド型サービスも提供している。同社であれば、アンチスパムやアンチウイルスの「Active!hunter」、誤送信防止の「Active! gate」、「DEEPMail」など、インターネット接続系に今あるメールシステムを一手にクラウドで引き受けることも可能だ。
「当社はメールサービス専業の老舗として、メールの入口から出口、サポートまでのトータルリューションを提供しています。自治体のメールに関するどのような課題も解決策を提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください」
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株式会社クオリティア
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