人財育成・起業家支援を通し、沖縄の新たな社会経済モデルを共創

IT企業のレキサスを経営しつつ、人財育成プロジェクト「Ryukyufrogs」の運営や、起業家支援などを行う「うむさんラボ」の設立など、多くの事業を沖縄で展開してきた比屋根氏。様々な事業を通して将来的にはどのような沖縄の姿の実現を目指しているのか、その構想を聞いた。

比屋根 隆(株式会社レキサス 代表取締役社長)

「人件費が安い」ではなく、
仕事の質で選ばれる沖縄に

1990年代後半、沖縄県は観光産業に次ぐ主軸産業をつくるべくマルチメディアアイランド構想を掲げ、IT企業誘致に力を入れていた。コールセンターの進出により雇用創出効果は出ていたが、一方で沖縄は県外企業に人件費が安いことを理由に選ばれていたことが多かった。この現状を目の当たりにした比屋根氏は、「沖縄にはコストメリットだけでなくもっと可能性があるはず」と、1998年にレキサスを設立した。独自のインターネットサービスやプロダクト開発・運用の他、企業のWebサイト制作やWebシステム・アプリ開発など、IT関連の総合的ソリューションを提供する会社だ。

「社名の由来は、琉球を意味する『レキオ』と『サクセス』を合わせた造語で、『沖縄発のプロダクトや事業をつくって島から外貨を稼ぎ、成功させいく』という想いが込められています。琉球王国時代は世界との交易に船を使っていましたが、今はインターネットで世界中と繋がることができ、成功の可能性はより広がりました」

レキサスでは、ビジネスを生み出す視点とデザインおよびプログラミング技術を両輪とし、新規プロダクトやサービスを継続的に生み出せるチームを作り、独自サービスを多数開発してきた。創業から10年は社内のアイデアからプロダクト開発を行っていたが、次の10年は外部から相談を受けた課題に対し、プロトタイプの制作から事業化検証まで行った上で別法人化(起業)する段階へと移行した。

「さらに、ここ数年は当社からAIおよびIoT分野と人財育成分野で沖縄をリードする起業家も輩出しています」

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