自動車産業の陰の立役者が 砂の可能性を拓く新分野に挑む

珪砂の生産量トップクラス企業として、日本のみならず世界でも発展を続けるトウチュウ。鋳物砂の開発からスタートして87年、普通鋼、ステンレス鋼、耐熱鋼、近年はアルミダイカスト部品の製造にもフィールドを広げ「砂の総合プロデューサー」として躍進する同社の歩みと展望について聞いた。

森田 剛司(株式会社トウチュウ 取締役社長)

自動車産業とともに成長し
リサイクルにも先行投資

愛知県の一大産業である自動車製造。それを陰で支えるのが鋳物の存在だ。複雑な形状をしたエンジンや足回りの自動車部品を低コストで製造するために、鋳物は欠かせない。1933年に愛知県知多郡で創業したトウチュウは、知多半島で採取される砂から鋳物砂を開発し、それを自動車業界に提供することで成長を遂げてきた。

自動車製造を支えるエンジン関連鋳型

同社取締役社長の森田剛司氏は、「創業者である私の祖父が、野間という土地で良質な砂を発見したのが始まりでした。自動車やトラック、産業機械などのメーカーから安定した注文をいただけたのが幸いしたようです。高度成長期で国内の輸送機器の需要がぐんぐん増えるにつれ、鋳物造形に不可欠な副資材であるレジンコーテッドサンド事業に取り組んできた当社の経営基盤も整っていきました」と語る。

その後、鋳物廃砂の環境問題が声高に叫ばれるようになると、他社に先んじて砂の再生に目をつけ、大手鋳造メーカーの生産拠点の近郊に鋳物砂の再生プラントを構えたことが大きなチャンスとなった。鋳造現場から排出される"廃砂"を回収し、微細な鉄分や不純物などを取り除いて砂を磨き直し、粒度を揃え、再生砂として提供している。再生砂は環境に優しい上に、ユーザーにとってはコスト削減にもつながるのだ。

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