鳥取県智頭町 若者と子育て世帯を支援して、移住を促す

面積の93%を森林が占める人口6800人の町、鳥取県智頭町。町民からのアイデアを次々に施策に移し、全国からも注目を集めるまちおこしに取り組んできた寺谷誠一郎前町長から2020年6月に町政を継承した金兒英夫新町長も、矢継ぎ早にまちおこしの施策に取り組んでいる。

金兒 英夫(鳥取県智頭町 町長)

地域資源を活かして
若者に働き方を提示

智頭町の職員として、また副町長として、寺谷前町長のそばで長年施策づくりに携わり、2020年6月に町長に就任した金兒氏。「前町長の住民自治を大切にする考えを継承しながら、公約に掲げた住民満足度の高い町を目指すことで、第7次智頭町総合計画(2017~2026)で標榜する将来像『一人ひとりの人生に寄り添えるまちへ』につなげていきたい」と抱負を語る。

日本の古きよき田舎の原風景が広がる智頭町

従来から町で積極的に取り組んできた定住・関係人口拡大の施策についても今年度からさらに拡充している。同町では2015年から、押し付けにならない程度にお互いを支え合う"おせっかいのまちづくり"を宣言しているが、その延長線上の施策として今年度から始めたのが、「おせっかい奨学生パッケージ」だ。町内の親元を離れて就学する高校生や大学生を対象にした奨学ローンで、町が利子分を負担し、卒業後10年以内に町に戻れば元金も全て負担する。現在対象者は20人ほどおり、奨学生4名に対し、職員2名がメンターとしてグループを作り、心のサポートもしているという。

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