母親のニーズを商品化、子育ての課題解決をビジネスで支援

子育て中の母親が抱える孤立やストレスといった問題の解決を目指して、コミュニティ事業を開始したオヤモコモ。母親のニーズを生かしたベビー用品を開発、事業を軌道にのせた。現在はその構想を教育分野まで広げている。

山下 千春(オヤモコモ 代表取締役)

親も子も孤立させない

山下氏は、イギリスへの留学経験を持つ。子どもは語学の学びの適齢期にあるという思いから、結婚後、自宅で英語教室を開業。数年後には3人の子育てと両立するようになったが、生徒が教室に来るのは放課後の時間帯であるため、英語教室のピークと母親業のピークが重なってしまうことに悩むようになった。

「子どもが帰ってきてからは"お母さんがしたい"と思うようになり、子どもを学校に送り出した後から帰ってくるまでの間に仕事がしたいと考えるようになっていきました」。

当時、山下氏は、母親と子どもを取り巻く環境に対して問題意識を持っていた。母親たちには「ずっと家にいる」「子どもとふたりきり」「子どもが最優先」という"母でいること"のストレスや不安がのしかかっている。しかし、子育て中の母親にとって身近な行政が提供する場は、子どもに重きを置いているため母親のサポートは十分でなく、イベントや講習会を開こうにも金銭のやりとりができないなど自由度が低い。「母親が孤立せず自己実現するための民間の場が必要だ」という思いから、2012年にコミュニティスペース〈オヤモコモ〉をオープンした。

この春から、コミュニティ事業の一環として、全国の商品ユーザーに業務委託するかたちで、地元で母親になる人、母親になりたての人に向けたコミュニティ・ネドコCafeもスタートする予定だ

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