2020年3月号
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変革への挑戦

名古屋発のグローバル商社 世界に通用する人材を育成

岡谷 篤一(岡谷鋼機 取締役社長)

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幾多の経済変化を乗り越えて2019年に創業350周年を迎えた岡谷鋼機。自動車から航空機、更にはAIやIoTなど、時流を読んだ事業分野への展開で好業績を続ける。世界に通用する人材育成とベンチャービジネスへの挑戦で、商社の枠を超えた社会貢献を志す。

岡谷 篤一(岡谷鋼機 取締役社長)

信用を礎に付加価値を創造

自動車向け鉄鋼や機械を主軸に、エレクトロニクス、化成品、食品まで幅広い領域で事業を展開する岡谷鋼機は、1669年に名古屋・鉄砲町で金物商として創業した笹屋を祖とする老舗企業である。

戦後は独立系商社として発展し、今や世界23ヶ国に子会社71社を展開するグローバル企業になった。城下町である尾張の土地柄にも通じる堅実さを保ちながら、信長・秀吉・家康の『三英傑』が関わった地域で育まれた競争力と時代の一歩先を行くアイデアを駆使して飛躍を遂げてきた。

「社長になって30年ほどの私が350年間の歩みを総括するのは難しいですが、毎年毎年積み重ねてきたことが、いまの当社を作っているのでしょう。とくに創業当初の経営は大変だったようですが、寛政期以降に冬季のみ短期滞在する出稼ぎ農家が増えたことに目をつけ、農閑期の農民を“季節番頭”なる販売員として活用する制度で、農具(鋤、鍬)などの扱いを伸ばし、知名度を上げました。

その後も、ウィーンの万国博覧会に七宝焼を持って参加したり1888年から洋鉄の取扱いを始めるなど、比較的早くから海外取引を始めたことが奏功したのかもしれません」(岡谷氏)。

やがて、高度経済成長を背景に鉄鋼需要が堅調に推移する中、住宅・都市開発、公害防止機器分野への参入、水産物、畜産物などの輸入と、事業の多角化を行っていく。さらに1980年代はエレクトロニクス技術の進展を見据えて電子・電機、新素材分野などに参入。

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