2019年7月号
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教育×グローバルの最前線

オンラインで海外の高校と繋がる グローバル人材育成の新手法

五十嵐 駿太(With The World 代表取締役)

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グローバル人材育成のために、日本と海外の学校をオンラインで結ぶ国際交流授業への関心が高まっている。しかし海外連携校の開拓や授業運営、成績評価などの手間は大きく導入は簡単ではない。この課題に着目し、成長するベンチャーがWith The Worldだ。

With The Worldは、国際交流授業について海外校との調整からプログラム作成、実際の授業の運営、成績評価サポートなどをトータルで提供している

クラスメイトに外国人が加わる
PBL型の国際交流授業

関西学院高等部(兵庫県西宮市)は2018年度、インドネシア・バリ島のハラパン高校とオンラインで結び、PBL(Problem Based Learning)型の国際交流授業を1年間にわたってトライアルした。

日本とインドネシアから合計84人(2クラスで実施)が参加し、4~5人ずつの混成チームを作り、週に1回の頻度でskypeを使ってPBLを実施した。テーマは、日本とインドネシアの社会問題解決だ。国連のSDGsに沿って「食品ロス」「貧困・教育問題」「ごみ問題」「伝統産業の衰退」などのテーマを各チームに与え、解決策を国境を越えてディスカッションし、アイデアを具現化。最終授業でプレゼンテーションを行った。

「同じ教室内に外国人のクラスメイトがいるような環境をつくります。関西学院高等部では、考えたアイデアを文化祭などで実施したり、商品化したりしました。さらに夏休み期間に実施した海外実地研修では、日本から5人、インドネシアから10人の生徒が参加し、チームメイトとの交流やフィールドワークを行いました。英語力の向上はもちろん、国際コミュニケーション力や問題解決力を身につけられるプログラムで、両国の生徒の満足度は大変高いです」とプログラムを企画運営するWith The Worldの五十嵐駿太代表は話す。

五十嵐 駿太 With The World 代表取締役

ネットワーク回線の高速化やskypeなどのツールの発展で、国際交流授業の技術的なハードルは下がってきたものの、教育現場は依然として多数の課題を抱えている。「日本の高校の先生は、国際交流授業にとても高い意欲を持っています。しかし、連携してくれる海外校の開拓には大変な労力がかかります。連携先があったとしても、スケジュール等の調整作業、交流授業のテーマ設定やプログラム作成、英語での授業進行など様々なハードルが存在します。先生方からは『(国際交流授業の)理想はあるけれど、時間がない』という声をたくさん聞きました」

そこでWith The Worldは、海外校とのコミュニケーションから先生のニーズに対応したプログラム作成、実際の授業の運営・ファシリテーション、成績評価サポートまで、国際交流授業に関する業務をすべて行い、実地海外研修もコーディネートする。日本側では同社スタッフと大学インターン生が運営・評価を担当し、インドネシア側にも現地の環境NPOで活躍するコンサルタント2名をファシリテーターとして配置している。

関西学院高等部で2018年度に実施したバリ島との国際交流授業の模様。両国の学生で混成チームを作り課題解決型学習に取り組んだ。夏休み期間には海外実地研修も実施し、インドネシアから10人の生徒が参加した

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