日清製粉が水島に最先端スマート工場 自動化と脱炭素で国内外展開を加速
(※本記事は「食品新聞」に2025年6月4日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

日清製粉は岡山県倉敷市の水島工場が完成し、このほど本格稼働を開始した。水島工場は同社が創業以来125年にわたって培った技術に加え、最新鋭の技術を駆使したスマート工場。IoT、AI、ロボットなどの技術を導入しており、同社の国内外の工場のロールモデルとなる。
総工費は約180億円。2ラインで日産550tの小麦挽砕能力があり、サイロには小麦粉4200tを、立体自動倉庫には5000t(25kg袋が20万袋)を収容可能だ。同工場の稼働により、関東、関西、九州地区に続き中四国地区でも臨海大型工場への生産集約が完了。同社では「生産性の向上により中四国地区の顧客により安定的かつ効率的に製品を届けることができる」としている。自動化技術は生産ラインの調整や副資材、製品の搬送から、データ収集と分析、生産計画策定に至るまでの広範囲な業務で実現。数年以内には一定の時間を無人でオペレーションできる工場を目指している。将来的には水島工場で実装した最新技術を国内外の工場に展開することで、全社的に生産性を20%向上する計画だ。
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