5Gプレサービス開始は2019年夏ごろ 国内企業の動きが加速

携帯電話のネットワークを、通信インフラから社会インフラへと大きく変える5G。2019年夏にも、国内でプレサービスの提供が開始される。社会が変わるビジネスチャンスに、多くの企業が注目し、実際に行動を起こしている。

楽天モバイルが球場で実施した5G実証実験では、チケットレス化を目指し、ドローンを用いた顔認証を試みた

5Gをめぐる国内企業の動きの中心にいるのは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの通信キャリア大手3社だ。それぞれが、5Gの本格的な提供開始を前に、トライアル環境を提供したり、パートナープログラムを設けている。5Gの技術開発から、外部企業を巻き込むことで、サービス開始時のスタートダッシュを狙っているのだ。

NTTドコモの「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」は、すでに2000団体を超えるパートナー企業・団体を集めている。2018年12月には、パートナーを対象に、「IoT×5G×SDGsパートナー協創プロジェクト」を開始した。国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)達成のために、5GやIoTを介して複数パートナーが持つ強みを統合。持続的に活動できる新しい事業の開発を目指すという。具体的に取り組むテーマとしては、医療費・介護費増加への対応、製造業の技能伝承、子どもの安全確保、の3つを設定し、ワーキンググループを立ち上げた。

ソフトバンクは、東京・台場に「5G×IoT Studio」を設立し、5Gの技術検証の場として提供している。11月のリニューアル後はソフトバンク側で用意したユースケースも展示。放送業向けのユースケースとして、高精細8K映像で構成した能のVRコンテンツを、多視点切り替え配信するデモンストレーション環境を構築した。また、設置するだけでそのエリアに5G環境を構築できる、可搬型5G設備の試作機も展示している。

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