2018年5月号
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地域特集 神奈川県

神奈川県・黒岩知事 世界が注目する「未病産業」を創出

黒岩 祐治(神奈川県知事)

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日本のみならず、世界中で高齢化問題を乗り越える方法が模索されている。そのような中、黒岩祐治知事は理念に基づき、政府・世界に先駆けて「未病の改善」に着手。世界が注目する政策は、県民意識の向上にとどまらず、新産業の創出も見据えている。

黒岩 祐治(神奈川県知事)

ーーー知事は「いのち輝くマグネット神奈川」を基本理念として掲げられています。

私は東日本大震災が発生した直後の2011年4月、「いのち輝くマグネット神奈川」を実現するという旗印のもと、知事に就任しました。このフレーズは、県民が生きている喜びを実感するとともに、神奈川を人やモノを引きつけるマグネットの力を持ち、住んでみたい、何度も訪れてみたいと思ってもらえる魅力あふれる地域にすることです。神奈川らしさに特化した、その街自体の「いのち」を輝かせることが大事だと考えました。

そのためには、医療制度を充実させるだけでは全く足りません。環境と共生し持続可能な社会づくりの推進や暮らしの安全・安心の確保、次世代を担う子どもたちの教育のあり方や少子化・高齢化への対応、産業の振興。さらには商店街の賑わいを取り戻し、地域の文化振興・芸術を活性化させるなど、広範囲のあらゆることが輝くことで、神奈川県が目指していきたい将来像を実現できるのです。

ーーー「いのち」を輝かせる神奈川県の取組みは、国連のSDGs(持続可能な開発目標)に通じますね。

2030年に向けた世界を変えるためのSDGsの17の目標を順にみていくと、神奈川県がこれまで掲げてきた「いのち輝くマグネット神奈川」というスローガンと全く同じ発想だと思います。SDGsとは、「誰も取り残さない」ことを理念にした世界の共通目標で、神奈川県が「いのち」を輝かせるために様々な分野を連関させて総合的に政策を進めてきたこととも軌を一にします。

2018年度は、2015年7月に策定した「かながわグランドデザイン第2期実施計画」の最終年度であり、まさに総仕上げの年となります。そこで、これまでの取組みを深化させながら、「子どもたちが100歳までスマイルで過ごせる持続可能な社会」を目指して参ります。

世界で初めて、
未病産業の創出を図る

ーーー持続可能な人生100歳時代を迎えるためには、健康寿命の延伸が不可欠です。そのために知事は「未病の改善」に注力されています。

「未病」という言葉は、中国の漢方から生まれた言葉です。漢方の中心的な考え方で病気にならない体にしていくことを「治未病」=未病を治す、といいます。私の父が未病のアプローチによりガンを完治させたという経験が私の原動力となっています。薬に頼ってガンを叩き潰すのではなく、気を高め、免疫力を強化することで、いのちを生き生きと輝かせる。こういう考え方を着実に広げていけば、病気にならない高齢者を増やしていくことができるでしょう。

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