まちの強みは「満腹主義」 デザイナーコラボでユニークな食を開発

高鍋町の「まんぷくTAKANABE」は、町内事業者と県内デザイナー、自治体、信金のコラボにより、地域資源を活用した新しい食品を開発し、全国に発信するプロジェクト。初年度からユニークな商品が次々に開発され、町経済の活性化が期待されている。

高鍋町は宮崎県の東側中央に位置する町だ。県内で最も小さい面積の町内に約2万人が暮らす、農業と商業が盛んなコンパクトシティ。町内の染ヶ岡地区には広大なキャベツ畑が広がり、夏を迎えると一面のひまわり畑が観光スポットとなる。

歴史的には、縄文時代早期の遺跡が発見されており、持田古墳群では6世紀ごろの古墳が多く見られる。江戸時代には秋月家三万石の城下町として栄え、高鍋藩により創設された藩校「明倫堂」から多数の人材が輩出されたことから、「歴史と文教の町」と呼ばれている。

「まんぷく TAKANABE」のロゴマーク(デザイン:平野由記)と商品。ひょっとこ堂「おやたんこみる」、ながとも農家「キャベツのディップソース」、河野製茶「コフンノミドリ」

九州初の4者コラボ事業
町の偉人の「満腹主義」にヒント

高鍋デザインプロジェクト「まんぷくTAKANABE」は、九州初の"自治体×事業者×県内デザイナー×地元信用金庫"によるコラボ事業として2016年9月にスタートした。

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