インターネットの普及、IoTや3Dプリンタによる生産技術革新により、消費者の意見を反映したカスタマイズ・パーソナライズが容易になった。個人に合わせた製品・サービスが広まれば、生産や流通の枠組みも変わる。
パーソナルデータ利活用ビジョン
サービスや製品のカスタマイズの基本となるのは個人のデータだ。個人に合わせるためには、その個人に関する様々なデータが必要となる。IoTの発達により取得できるデータは増えている。データ量が多いほどカスタマイズの度合を高めることができるが、日本ではプライバシー侵害への懸念が根強い。産業競争力懇談会では、「個人主導のデータ流通」を提唱している。

出典:産業競争力懇談会資料より編集部作成
カスタマイズに対する消費者の認知と、実際に購買したセグメント
英国で2015年に実施された調査では、カスタマイズ・サービスとしての認知度、実際の購買ともに、トップは旅行。衣服、家具がそれに続く。認知度は高いが実際に購入した人は少ないのが、装飾品や履物だ。(調査対象:英国の16歳以上1560人)

出典:Deloitte Consumer Review
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