多言語情報発信を手軽に安価で モリサワ「MCCatalog+」
モリサワの多言語情報発信ツール「MCCatalog+」は、観光パンフなど印刷物の元データを利用し、多言語に自動翻訳しデジタル配信できる。地域に外国人観光客を呼び込む手段として導入が拡大中だ。
2016年に過去最高の2,404万人となった訪日外国人観光客。旅慣れたリピーターが増え、ゴールデンルート以外の地域にも客足が伸びるなかで、外国人観光客が求めているのは、有名ガイドブックには載らないリアルな「地元の魅力」だ。その情報発信を強力に支援するツールとして、自治体や観光協会、飲食店などでの導入が急拡大しているのが、モリサワの多言語情報発信ツール「MCCatalog+」である。
これは観光ガイド、広報紙、飲食メニュー、施設案内などの紙媒体を日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語の6言語に自動翻訳し、タブレットやスマートフォンにデジタルブックとして配信できるツール。
特徴はコストの安さと情報の拡散力だ。多言語で冊子を制作すると翻訳や印刷に多大な費用がかかるが、このツールならば、印刷用データさえあれば4分の1以下のコストで多言語化を実現する。電子化した情報は、無料の専用ビューア「Catalog Pocket」で地域や国を越えて配信・拡散できる。「SNSで簡単に掲載内容をシェアすることもでき、口コミ効果も大いに期待できます。他サイト上の動画とも連携可能で、アプリ上で再生できます」とモリサワ公共ビジネス推進課の盛田辰彦氏。
Catalog Pocketでは、文章をタップすると、その部分のテキストだけが翻訳文としてポップアップされる。もとの紙媒体のデザイン・コンテンツの魅力を失うことなく、翻訳を伝えられる。さらに、多言語対応の自動読み上げ機能を備えている。「今後はポルトガル語やスペイン語の自動翻訳にも対応する予定です」と、欧州からの観光客の利便性向上や外国人住民の増加への対応も目指す。Catalog Pocketはアプリに加えてブラウザ版もリリース済みだ。(現在はポルトガル語対応済み)
このほか、閲覧者の位置情報や閲覧時間、リンクタップ数などの分析ツールも提供。閲覧データを簡単に観光マーケティング立案に役立てられることもデジタルならではの強みだ。日本の魅力を世界に伝え、地域に外国人観光客を呼び込む手段として、モリサワのソリューションは注目を集めている。
導入事例
2015年に全国広報コンクール最高賞に輝いた三芳町(埼玉県)は、「MCCatalog+」と「Catalog Pocket」を広報紙に導入し、インバウンド対応を進めている。同町が2月23日に開催した三芳町プロモーション戦略発表会は、県内自治体25団体が参加し、モリサワのソリューションを活用してAR(拡張現実)機能も楽しめる広報みよし特別号や、町のプロモーションCMを劇場で流すシネアド上映などの、町独自の取り組みが披露された。町出身で広報大使のモーニング娘。OGの吉澤ひとみさんと埼玉県出身で広報大使アシスタントのJuice=Juiceの金澤朋子さんも登場し、三芳町のプロモーションを紹介した。
お問い合わせ
- 株式会社モリサワ
公共ビジネス推進課 - TEL:03-3267-1378
- URL:https://www.mccatalog.jp/
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