日本の思い出は「SAMURAI体験」 ツーリズムの新ビジネス

インバウンド(訪日外国人)のマーケットは拡大しているものの、その需要を取り込むために、試行錯誤を続けている企業は多い。新たにインバウンド市場に参入したベンチャーは、どこに課題と可能性を感じたのか。

バンリーが提供する「SAMURAI体験」のワークショップ。参加者は袴を着て刀を使った所作を学び、最後はインストラクターと映画のワンシーンのように殺陣を行う

外国人にとって、日本のイメージの一つが「SAMURAI」。外国人をターゲットに、SAMURAIになりきる体験を提供するのがバンリーだ。同社は、今年7月からSAMURAI体験ワークショップをスタート。いかにも外国人が喜びそうなプログラムだが、バンリー代表の角田知弘氏によると、東京でSAMURAI体験を提供しているところは、他に無かったという。ありそうで無いサービスだったのだ。

バンリーがSAMURAI体験のサービスを事業化できた要因の一つが、もともと、日本人向けに「刀エクササイズ」を提供していたことだ。

「刀エクササイズ」をアレンジ

キーエンス出身の角田氏は、金沢発祥の創作日本舞踊の流派・孝藤(たかふじ)流のパフォーマンスを観て感激し、それをもっと世に広めたいと思い独立。孝藤流は名旅館として名高い和倉温泉の加賀屋をはじめ、クラブイベントやアメリカや台湾でも公演を行うなど、新しい日本舞踊のあり方を提案している。そして、孝藤流の二代目である孝藤右近氏は、日本舞踊と剣舞の型、所作が融合した「刀エクササイズ」を考案。バンリーは、その教室を東京・池尻大橋で運営している。

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