Wi-Fiを起点に新事業を開拓 広がる訪日外国人のマーケット

モバイルWi-Fiルーターのレンタルで、海外でも安全で快適なインターネット接続を実現するビジョン。同社は、インバウンド(訪日外国人)のビジネスにも力を注いでおり、通信インフラの部分だけでなく、新たな領域にもサービスを拡充している。

佐野健一(ビジョン 代表取締役)

「世界中の誰しもが、国を越えた通信に困っています」

そう語るのは、海外向けモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービス「グローバルWiFi」で知られるビジョンの社長、佐野健一氏だ。今年3月からは、訪日外国人に向けて「NINJA WiFi」のブランド名でWi-Fiルーターのレンタルを開始。定額で明確な料金設定、複数人・複数台でのシェアも可能といったサービスで注目を集めている。

外国人スタッフが支えた創業期

佐野社長の起業家人生は、外国人との関わりを抜きにして語れない。佐野社長は1995年、静岡県でビジョンを立ち上げ、国際電話サービスの加入・取次を手掛けていた。その頃、知り合ったブラジル人と話していて、国際電話料金の高さが話題になったことから、国際電話の割引サービスを始めた。

同時に、出稼ぎの外国人をスタッフとして雇い始めた。日本人は佐野社長を含む2人という環境の中、外国人スタッフの協力を得て、2年目には売り上げが10億円にまで成長するビジネスに育て上げた。

「小・中・高とサッカーをしていて、外国人と接する機会は多く、もともと国籍に関係なく人付き合いをしていました。今は100人ぐらいの外国人が、一緒に働いてくれています」

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