2015年5月号
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地方創生への提言

世界的アスリートを地域に招聘 2020年日本全国おもてなし

末松広行(農林水産省 関東農政局長)

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2020年は、世界中からオリンピック、パラリンピックに参加する選手が来日する。大会中のおもてなしも重要だが、大会後、日本各地の食や自然、人情に触れてもらうこと、世界レベルの競技、演技を日本の人々に体感させるプロジェクトも推進するべきである。

2020年に向けて、観光振興、文化振興、一次産業を核とした地域活性化をもたらす機会となる。

世界のアスリートと地域の交流

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時は日本国中の国民のうち一部の方々が競技会場で、多くの方々がテレビで競技を観戦することとなる。世界的なアスリートが日本に集結する貴重な機会、せっかくならば、競技が行われる東京だけでなく全国各地で世界最高峰の演技をこれからの日本を担う若者たちに直接見てもらえないだろうか。

実は、前回の1964年の東京オリンピックの際には、競技後に一部の選手が大阪などの体育館などに赴き、水泳や体操の模範演技を披露したことがあるとのことである。東京以外で直に選手を見ることができたことについての喜びの声が当時の記録として残っている。

前回のオリンピックまで遡らずとも、アスリートと地元の交流の事例はある。最近の交流の好例が、日韓共同で行われたサッカーのワールドカップの際の各国の事前合宿である。飛行機がなかなか到着せず日本中が気を揉んだカメルーンと大分県中津江村の交流、世界の人気プレーヤー、デビッド・ベッカムが所属するイングランドが滞在した淡路島。各地でアスリートたちと地元の人々の交流が行われた。世界的なアスリートの練習ぶりや行動に触れることで若者たちは様々なことを学んだと言えよう。

さらに淡路島の人々のあたたかいおもてなしはイギリスのサッカー協会の人々の感銘を呼んだ。サッカー協会の専務理事だった平田竹男氏によれば、サッカー日本チームにヨーロッパでの練習試合をセットしようとしたとき、ヨーロッパではリーグ戦が立て込むことから絶対に無理だろうと言われていた中、イングランドとの練習試合をセットすることができたのは、淡路島の人々のあたたかいおもてなしに対して恩返しをしたいというイギリスのサッカー界の気持ちのおかげで実現したという。

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