日本の離島は宝島 島に学ぶ「未来へのヒント」

「離島を考えることは、日本を考えること」全国の島々の情報を発信する離島経済新聞社の編集長、鯨本あつこ氏は、離島で暮らす人々の営みに接する中で、「大事なこと」に気づかされたと語る。

鯨本あつこ(いさもと あつこ)NPO法人離島経済新聞社 代表理事・編集長

離島に特化した情報発信で、多くのファンを獲得しているメディアがある。NPO法人・離島経済新聞社が発刊するウェブメディア『離島経済新聞』と、タブロイド紙『季刊リトケイ』だ。

『季刊リトケイ』は4色24~32ページのタブロイド紙で、発行部数は平均 1万5000部

季刊リトケイ10号「島を育むお母さん」特集で取り上げられた、長崎県・福江島でコミュニティスペースをプロデュースし、島内外の人の交流を生み出すことに挑戦している有川智子さんは、記事の中でこう書いている。

「私にとって、島には悪いところがないんです。食べ物も美味しいし。全部を残したい。でも子どもたちにはここが当たり前じゃないということも知ってもらいたい。島で学べることも沢山あるけど、島外の人とつながって学べることもありますし。色んなところを見てから、それでも島を残したいと思って、子どもたちが戻ってきてくれる島にしたい」

離島経済新聞社は、島で暮らす人たちの思いや営みを丁寧にすくい上げる。これまで島の情報といえば、人を呼び込むための観光情報が中心だった。そうした中で、離島経済新聞社は「島と島人の未来のために」情報発信を行う。

対象とするのは、北海道・本州・四国・九州・沖縄本島の本土5島を除いた「人の暮らしがある島」418島。代表理事・編集長を務める鯨本あつこ氏は、こう語る。

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