2014年9月号
購読申込み のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

地域未来構想 秋田県

秋田県・佐竹敬久知事の構想 「資源大国」をグローバルに発信

佐竹敬久(秋田県知事)

0
​ ​ ​

秋田県は高齢化や人口減といった課題を抱えながらも、エネルギー資源、人的資源が豊富で、その潜在力は高い。グローバル化を見据えた県産業の成長戦略や、少子高齢化に対応する行政の「機能合体」について、佐竹敬久知事に聞いた。

佐竹 敬久 秋田県知事

――秋田県ならではの地域の特色やポテンシャル、そして課題について知事はどのように考えていますか?

秋田は、過去から現在まで日本に必要な多くの資源を供給してきた歴史があります。昔から銅を中心とする鉱物資源、山林資源が豊富で、戦国時代から都に供給してきました。その後は水田の開発が進み、米を中心に江戸や大阪に食料を送り届け、明治から昭和初期になると石油の産出地になりました。戦後は日本の高度成長に合わせて出稼ぎによる人材供給もしています。現在も、再生可能エネルギーや農林水産分野などで豊富な資源を抱えていますが、今後はただ資源を外に出すのではなく、秋田のためにどう活かすかを考えなくてはいけません。

県民生活については、少子高齢化が進み、高齢化率と人口減少率が全国トップです。この問題については、全庁を横断する人口問題対策連絡会議を立ち上げ、人口減少に歯止めをかけるだけでなく、人口減少を踏まえた地域社会の維持・活性化に向けた取り組みを進めていきます。一方で、本県の子どもたちは学力が日本一で、体力・運動能力でも日本トップクラス。非常に優秀な人材を育成、輩出する地域としての存在意義は高いと思いますし、彼らの能力を活かしていきたいと思っています。

資源・エネルギーの宝庫

――県産業の今後の成長戦略について、教えてください。

2014年度からの県政運営指針「第2期ふるさと秋田元気創造プラン」を策定しました。キーワードは多様な資源の活用です。プランでは「3つの元気」の創造を掲げていますが、その中の一つが「『資源大国』の強みを活かし、成長する秋田」です。今後、日本の電力をどうするかが大きな課題になってきますが、秋田は再生可能エネルギーの宝庫としてエネルギー分野では全国から多くの注目を集めています。

風力発電は、2017年度までの毎年60メガワットの導入を目標にしているほか、さらに長期的な視点から、秋田沖での洋上風力発電の導入に向けた取組についても着実に進めていきます。ほかにも間伐材などを燃料にしたバイオマス発電、広大な県土を活用した太陽光発電、豊富な水資源を使った水力発電、全国有数の地熱資源による地熱発電など、様々なエネルギーによる発電事業が進められています。我が国を支える再生可能エネルギーの供給拠点としての秋田の重要性は、今後ますます高まっていくものと考えています。

秋田には日本最大の杉資源もあります。海外では木材の乱開発が問題になり始め、木造の建物の良さが見直されているいま、秋田の杉も重要な資源の一つと考えています。さらに県内では日本初のシェールオイルの商業生産も始まっていますし、秋田沖では将来のエネルギー源として期待されているメタンハイドレートの掘削調査も始まっています。

また、資源が乏しい日本では有用な金属のリサイクル、リユースは必須ですが、秋田には鉱山があった時代の精錬技術が残っていて、リサイクルにその技術が使えます。既にリサイクル分野に活かせる大きな基盤を持っているので、積極的に取り組んでいます。

――県のグローバル化戦略については、どのように捉えていますか?

残り67%

0
​ ​ ​

バックナンバー

メルマガで記事を受け取る

メルマガ会員限定で、
ピックアップしたオンライン記事を
毎日お届けします。

以下でメルマガの登録ができます。

購読申し込みで全記事が読める

2018年4月号「SDGs×イノベーション」完売!

会員になって購読すれば、バックナンバー全記事が読めます。PC・スマートフォン・タブレットで読める電子ブックもご用意しています。

バックナンバー検索

注目のバックナンバーはこちら

最新情報をチェック。

会員になると 最新「事業構想」が読み放題。さらに

会員の特典をもっとみる