都市伝説「口裂け女」で町おこし
かつては、地方都市随一の繁華街として隆盛を極めた岐阜市柳ケ瀬。その賑わいを取り戻すべく、「口裂け女伝説」を用いて、町の活性化を図るユニークな取り組みが行われている。
「昭和の時代に少年だった私も、幼少の頃は人混みではぐれないように母の手を握りしめて歩いた記憶がありました」
やながもん代表の吉村輝昭氏(八創建設代表取締役)は、こう思い出を語ってくれた。「やながもん」とは「柳ケ瀬モンスター」の略であり、「柳ケ者=(柳ケ瀬を愛する者)」の意味でもある。地元・柳ケ瀬を盛り上げることを目指して設立されたまちづくり団体だ。
劇場、映画館、飲食店などが雑然なまでに軒を連ねた柳ケ瀬商店街。1966年に美川憲一が唄った「柳ヶ瀬ブルース」のヒットなどもあり、世代により差はあろうが認知度は「一地方都市の繁華街」の域を超えている。しかし、これほどの栄華を誇った柳ケ瀬商店街も、近年においてはシャッターが目立つ現状が続く。この状況を嘆くばかりではなく、新たな切り口で町の再興を試みる「やながもん」の取り組みは、各地方が抱える問題を考えるうえで大きなヒントになり得る。
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