ウルトラマラソンで街を元気に
伝統息づく町並み、乗鞍岳を臨む絶好の景観などの自然を持つ飛騨高山。そうした地域の資源をマラソンコースとして活用し、新たな大会を企画。手づくりで始まった試みはランナーの支持を得て、年々、参加者を増やしている。
岐阜県高山市は、昭和40年代頃から観光地として脚光を浴びてきた。乗鞍岳をはじめとする北アルプスの眺望や情緒あふれる古い町並みなどの豊富な観光資源は、多くの人々を魅了してやまない。
さらに、10市町村の合併後は、日本で最も広い面積を持つ市となった。その観光資源と面積を活かしたのが、「飛騨高山ウルトラマラソン」である。コースは、100kmと72kmの2種類。見どころを結びながらも、累積標高差が約2700mという日本屈指の高低差を持つタフなコースが特徴だ。
手探りのスタートに市民も協力
全国各地が観光地化する中、高山市にはスポーツという新しいジャンルの観光客を増やしたいという目的があった。そこで、「広大な市内で地域資源を結べば、魅力的なマラソンコースができるだろう」と考えたのが、誕生のきっかけだ。しかし計画当初は、東海地方にはウルトラマラソンがなく、行政・市民にとってゼロからのスタートとなった。
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