「キレイゴト」を僕らのために

数多くの起業家を生み出し、人材輩出企業として知られるリクルート。『R25』の編集長として活躍した藤井大輔氏は、昨年12月に同社を退職。リクルートで培った強みを活かし、介護事業の経営に挑んでいる。

勤める企業で叩き込まれたノウハウ、メンタリティを活かし、退職して社外に出て活躍する人も多い。理念の強さは、組織だけでなく個人にも宿る。

「人材輩出企業」と言われるリクルートは、元和田中学校校長・藤原和博氏やiモード開発者・松永真理氏など名だたる著名人や、リンクアンドモチベーション・小笹芳央社長やトレンダーズ・経沢香保子社長といった数多くの起業家を生み出してきた。その強さの秘密は、どこにあるのか。

徹底して構造化する文化

藤井大輔
アポケアとやま取締役
元リクルート・『R25』編集長

元『R25』編集長の藤井大輔氏は、昨年12月にリクルートを退職。現在は、地元・富山で家業である介護事業を引き継ぎ、改革に挑んでいる。藤井氏は、リクルートで学んだ方法論を「徹底した議論をして構造化し、最終的にはシンプルなコンセプトに昇華すること」と表現する。

「昔は営業中心でどんどん前に進んでいく文化でしたが、今は振り返ることも大切にされています。うまくいったら、その理由をわかりやすく説明し、失敗しても、なぜ失敗したかを明確に語れることが問われる。効果やプロセスも重視して、論理的に構造化することが求められます」

『R25』が「首都圏の電車で駅一つ分を移動する2分くらいで読める分量」として、コラムの文字数を「約800字」に設定したのも、構造化の表れだ。藤井氏は『R25』編集長時代、担当役員である峰岸真澄氏(現社長)から多くの薫陶を受けた。

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