「進取の気性」を活かす好機
豊かな自然や一次産業といった資源を持つ一方で、産業の停滞や道路インフラなどで課題を抱えている和歌山県。和歌山県の今を、産業動向やSWOT分析から明らかにする。
【基本データ】
推計人口 : 97万6252人(2014年3月1日現在)全国40位
高齢化率 : 28.4%(2012年)全国5位
製造品出荷額等 : 2兆8528億円(2012年工業統計調査)
総面積 : 4726km²(うち山地3832km²)
森林化率 : 77%
【歴史と風土】
伝統と革新が息づく地域
世界遺産に「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録された熊野・高野に象徴されるように、平安時代から日本の神社信仰の中核を担ってきた。江戸時代には徳川御三家の一つとして地域が発展した。明治時代からは急速に産業化が進行し、和歌山市では綿・紡績工業、湯浅では醸造業、新宮では木材業などが集積していく。市政施行時(1889年)の和歌山市は全国12番目の大都市だった。
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