宮城を「再構築」する創造的な復興
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県は、村井嘉浩知事のもと、「創造的な復興」を掲げて先進的な地域づくりに取り組んでいる。復興の先にある宮城県とは、どのような姿なのか。

村井嘉浩・宮城県知事
─東日本大震災から約3年を迎えた今、県内の復旧・復興状況をどう見ていますか。
まず、これまで国内外からお寄せいただいた多大な御支援に、改めてお礼を申し上げます。
宮城県は新たに制度化された財源や特区制度などを最大限に活かし、被災者の生活再建、地域経済の再生、そして福島第一原子力発電所事故への対応を大きな柱として復興に取り組んできました。
復興は着実に進んでいます。災害廃棄物は2013年度内に処理が完了する見込みです。仙台塩釜港のコンテナ貨物取扱量はほぼ震災前の水準に、操業する漁船の数は約8割に回復しました。また被災農地の7割以上でこの春から作付けが始まる予定です。
一方で、防災集団移転促進事業など、進捗に遅れが生じているものもあります。被災事業者の販路の回復、不登校児童・生徒や要介護者の増加など、県民生活への影響も顕著です。対応の強化が必要な課題も山積しており、これらには早急に対策を行っていきます。
復興は「小さな行政体」で
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