「半島性の解消」が千葉県を変える

千葉県の内陸部を縦貫する圏央道が今年4月に開通した。成田・羽田空港へのアクセスなどが注目され、早くも沿線が活性化している。関東地方の行き止まりだった千葉は、交通の要衝へと変化しつつある。

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内陸部を通る圏央道は、千葉県を大きく変貌させる

アクアラインから圏央道へ直通 半島のポテンシャルを引き出す

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千葉港をはじめ、港湾インフラも充実する

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)は東京都心から半径40-60kmをぐるりと取り囲む、総延長約300kmの環状道路だ。千葉県内では東京湾アクアラインから接続し、房総半島の中央を通り、成田国際空港周辺を経て茨城県に抜ける約95kmが計画されている。

今年4月、木更津東インターチェンジ(IC)から東金ジャンクション(JCT)間の42.9kmが開通し、湾岸部から内陸部への高速経路が誕生した。整備が大幅に遅れていた大栄JCTから松尾横芝ICの区間も用地買収がスタートし、ようやく事業が本格化し始めた。この区間は圏央道と東関道を結び、成田国際空港への重要なアクセス経路となる。

圏央道が全線開通した場合、千葉県から都心を通らずに神奈川県や北関東に抜けるルートが完成することになる。千葉県は半島ではなくなり、首都圏の新しい交通の要衝としての存在感が高まるはずだ。成田国際空港、羽田空港という日本の二大空港へのアクセスも向上する。

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