地域だからこそシェアオフィスに魅力

高知県は一つの家族という意の「高知家」をスローガンに、県は、移住施策に力を入れる。その一つとして、スキルをいかし高知で創業する人を支えるシェアオフィス構想を打ち出す。

旧小学校を利用した土佐町のシェアオフィス(教室内観)

高知県の本山町、土佐町、四万十町で、中山間地域の豊かな自然環境と遊休施設を生かしたシェアオフィスが整備された。オフィスを運営する町や地域団体では、今年8月26日~10月15日にかけ、「高知家のシェアオフィス ビジネスプランコンテスト」を開催。

入居を希望する企業や個人事業者を広く全国から公募している。

手厚い経費助成、活動支援

「日本で最も美しい村」連合に加盟(本山町)

シェアオフィス構想は、少子高齢化問題を抱える中山間地の活性化をめざし、今年度から開始した県の施策。中山間地域に多くある廃校などの遊休施設を活用し、新規創業、U・Iターンを促す。現在、県が力を入れている移住政策にも繋がる施策として、「高知家のシェアオフィス」とした。

入居に際しては、応募されてきた事業者のビジネスプランを各オフィスで審査し、具体的に実現可能な事業計画であるか、必要な運営資金が確保されているかなどを確認。入居が決定した事業者には事業経費の助成や事業活動の支援などが約束される。

高知県商工労働部新産業推進課の森学課長は、「少なくとも3年間は事業に取り組もうという意欲のある方に入っていただきたい。都市圏での仕事を引退したがスキルを生かしたい、新しい仕事にチャレンジしたいという人など、高知の山間地域で〈夢〉を叶えていただければと思います」と話す。

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