「くまモン営業部長」の数値

"ご当時ゆるキャラ"の域を超え、全国で人気を博している熊本のPRキャラクター・くまモン。絶大なるPR効果のほどは誰もが知るところだが、その実態について斬り込んだ。

ゆるキャラから売るキャラへくまモン営業部長の底力

くまモンは歴とした公務員。熊本県庁きっての稼ぎ頭であるため、臨時職員2年目にして営業部長へ昇格した。

くまモン営業部長にかかると、利用許諾商品の売り上げだけでも昨年一年だけで293億円。ロイヤリティフリーが功を奏しているとはいえ、これだけの数字を残せるくまモンの実力はいかなるものなのか、ここでは具体例をあげて分析してみたい。

293億円という数字は、くまモンの利用許諾をした会社への調査によってはじき出された数字だ。昨年、許諾依頼があった2,112社にアンケートを行ったところ、有効回答があった1,172社のみの数字であり、残り940社の売り上げや数字に現れないPR効果などを広告料に換算すると、293億円をはるかに上回る大きな数字になる。

数字の内訳を見てみると、グッズが2,669、衣類410、食品24,642、書籍207、その他1,435(単位はすべて百万円)。ダントツで食品が多いのが気になるが、熊本県商工観光労働部観光経済交流局 くまもとブランド推進課 課長の成尾雅貴さんによれば、「熊本は全国でも有数の農業県ですからね。

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