自転車が育むコミュニティ

鉄砲製造などで連綿と引き継がれた堺の金属加工技術は、世界的ブランドも有する自転車産業を生み出した。その地場産業をまちづくりに利用した取組みが、今脚光を浴びている。

「堺市では、これまで担当部局が別々になっていた自転車関連の業務を横断的にフォローするため、2009年4月に『自転車まちづくり推進室』を立ち上げ、地場産業である自転車によるまちづくりに取り組んでいます」と話すのは、堺市建設局自転車まちづくり推進室主幹の竹内秀和氏。同年コミュニティサイクルポートを4ヵ所整備、10年秋から運用を開始した。

コミュニティサイクルはレンタサイクルとは違い、複数のサイクルポート(専用駐輪場)相互の貸出・返却が可能な新しい交通システムだ。過度な自動車利用を抑制し、公共交通機関や自転車などを中心とした都市構造への変革を図る取組みである。

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