「夢おこし」で選ばれる新潟

多様な交通インフラがそろい、対岸諸国との玄関になれる地理的優位性を持ち、農業大県としての可能性も秘める新潟県。泉田知事は、新潟の潜在力を引き出すために、「夢おこし」に力を注ぎ、若者が未来に夢を持てる社会の実現を目指す。

──基本計画である新潟県「夢おこし」政策プランについて、現在までの成果と今後の方向性をどのように見ていますか。

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昨年行った県民意識調査では、「夢おこし」政策プラン策定時の2006年と比較して、県民の皆様からの評価は、全ての項目で改善しています。また、この3月に報告を受けた政策プランの最終評価では、23本の政策の柱のうち12本について、「順調」あるいは「概ね順調」との評価をいただいています。

6月7日に公表した政策プランの見直しにおいては、昨年10月の知事選挙におけるマニフェストを反映するとともに、現在の社会経済環境や政策プラン評価委員会からのご意見、ご提言、パブリックコメント等を通じた県民の皆様からのご意見等を踏まえて見直しを行いました。

国のマクロ経済政策がしっかりと機能することを前提に、県内総生産について名目で年率3%程度の成長を目標として設定しました。

その他、若者の県外流出等を抑制し、少子化に歯止めをかけるための環境整備に重点的に取り組むことを明記したほか、医師確保について、県内医師の需要数を踏まえ、目標を上方修正して取り組んでいくことを明記しています。

農業大県として大きな可能性

──新潟県が秘める潜在力について、どう見ていますか。

新幹線、高速道路、空港、港湾などの社会インフラがそろっていることに加え、対岸諸国との交流における地理的優位性を有しています。

また、農業分野は本県産業の中で最も付加価値を伸ばす可能性があり、世界的に食料不足が懸念される中で、農業大県としての大きな可能性を秘めています。

産業分野においては、広大な県土と豊富な水資源や温泉などの立地環境に恵まれ、再生可能エネルギーの源を多く有しているほか、多様な技術集積を持つものづくりの分野などにおいて大きな強みがあると考えています。

──成長分野・産業の振興のために、どのような施策を行っていますか。

成長分野・産業の振興に向けては、「未来に対する投資」として、将来的に成長が期待できる分野において、研究・実証試験、需要創出に向けた取組を行いながら県内企業の新規参入や育成を図っています。

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