京都ベンチャーはこうして生まれる

京都からは数多くのベンチャー企業も生まれている。その理由としてとりわけ注目を浴びるのは、日本最高峰と呼ばれるインキュベーション施設の充実だ。

オール京都の一翼を担う

京都リサーチパーク・1号館

京都を語るキーワードとして、歴史や伝統といった言葉は外せない。かつて都が置かれ、長く文化の中心地であり続けた京都の人々には、今もなお、伝統の継承者であるという気風が色濃く残る。

しかし同時に、京都は若い感性が集う大学都市でもあり、多数のベンチャー企業が産声を上げた土地でもある。京都リサーチパークはそんな京都で生まれ、ベンチャー企業の支援と、新たなビジネスの創出に尽力してきた。

運営会社の京都リサーチパーク(以下KRP)は87年、大阪ガスの全額出資で設立された。大阪ガスの工場跡地であった広大な敷地内の建物には、IT、医療、バイオ系などの約二五〇社が入居する。トップの森内敏晴社長は、京都の商家の精神として、孟子の言葉「先義後利」を引く。重んじるべきはまず道義であるとし、安易に利に走ることを戒める言葉だ。大阪ガスで跡地利用の議論が進められていたとき、当初は商業施設などを建てる計画もあったが、長期的な地域社会への貢献を志して、KRPが設立されたという。京都を代表するベンチャーの創業者である堀場製作所の堀場雅夫氏の支援もあり、京都の産業支援機関が集積。「オール京都」の一翼として新産業創出拠点を89年にオープンした。

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