知恵産業を築く構想

「先進性」と「独創性」を持つ京都の産業が、今まさに新たな変化を遂げようとしている。「知恵産業」―蓄積された生き方、暮らし方の知恵をビジネスの創造に活かすための発想について、京都商工会議所・立石会頭に聞いた。

京都商工会議所 会頭 立石 義雄

京都は長い歴史のなかで、良いものを大切にして、他に追随を許さない水準を極めていくこと、誰も手がけていない新しいものを創り出すことを繰り返し、今日に至っています。その結果、いつの時代にも受け入れられる不易の伝統的な商品・製品が残る一方、世界的な先端産業も数多く輩出するという、世界でも稀な独創性と先進性を併せもつ創造都市として発展してきました。

また、iPS細胞の京都大学・山中伸弥教授をはじめとして、数多くのノーベル賞受賞者が輩出されているように、大学や研究機関などが集積し、学術が盛んで自由な雰囲気があります。イノベーションのための産学公の連携が他都市に比べて非常にスムーズなのです。

京都は歴史や文化、宗教など、日本の精神面での中心であり、必然的な集客装置を有しており、「京都」という世界に通じるブランド力は何ものにも代え難いものがあります。歴史・文化に培われた昔からの人々の「生き方の知恵」「暮らし方の知恵」「まちのあり方の知恵」が豊富に蓄積され、それらが文化の豊かさとなり、進取の気風と創意工夫や独創力により、さまざまなモノづくりへと継承されているのです。

知恵を付加価値の源泉に

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