NTTデータ・ウィズのBPSとAI活用 SaaSの真価を引き出す支援
旅費法改正を見据えて福井県庁が導入した「Concur Expense」。NTTデータ・ウィズ ソリューション開発事業部ソリューション営業担当課長福冨哲也氏が導入検討から稼働後の運用支援について解説した。
株式会社NTTデータ・ウィズ ソリューション
開発事業部ソリューション営業担当課長
福冨哲也氏
ITの知見を結集したBPS
NTTデータ・ウィズは、NTTデータグループ内で主要なBPO事業を担ってきた2社が統合し、2025年4月に設立。人手によるBPOにNTTデータグループに蓄積されたITの知見を組み合わせ、「BPS(ビジネスプロセスサービス)」の事業モデルを展開。青森から沖縄の拠点で顧客の事業部門業務(営業支援・事務庶務・運営・顧客接点業務)やバックオフィス業務を担う。
コンカー社とは2015年からの協業実績を持ち、年次パートナーアワードを通算6回受賞。経費精算レポート監査のシェアードセンター運営にもBPOとして携わる。
福井県庁がConcur Expenseの導入を決めた背景には、コロナ禍以降の電子化推進があった。既存の体制や業務の実態を踏まえ、オールインワンのパッケージではなく、複数のSaaSを組み合わせる「全体最適」の発想に立ち、出張申請、旅費精算、データ分析の4モジュールを採択した。旅費法改正の前後どちらの期間にも対応できる「二面設定」を組み込み、令和6年6月のキックオフから約1年で本番稼働に至った。
現場に寄り添った稼働サポート
NTTデータ・ウィズは、稼働後の伴走支援を担う。コンカー社からカスタマーサクセスマネージャー(CSM)がアサインされ、利用状況の分析データを共有する。NTTデータ・ウィズはこの分析をもとに、申請が一度はじかれる「差し戻し」率の低減を狙って画面設定の見直しを提案・実装する。
福井県庁では、誤解されやすい「その他経費」項目へのガイド文表示、申請手順の解説文補記、復命書の添付漏れを警告するアラート設定等、申請者がマニュアルを見なくても迷いや漏れがなく入力できるサポートを実施した。
「システム導入後に、申請する側、承認する側の負荷が増えてしまうケースは少なくありません。設定項目の1つ1つは細かいことであっても、そうしたことの積み重ねが、利用環境を大きく変えます。現場の課題を掬い取って、使う方にとってより良い環境を整えていくことが私たちの任務です」と福冨氏。
AIも活用してSaaSを進化させる
AIサービス「InspectData」は、BPOで蓄積した審査作業の実績データをAIに学習させ、人に代わる審査判断を行うもので、実証実験中だ。
「生成AIで経理の業務ナレッジを支援するサービスも開発中です。導入のしやすさ、機動性といった点でSaaSには優位性があります。その強みを生かしながら、目視審査や、属人化しやすい業務ナレッジをAIで代替することで、活用可能性は大きく広がります。SaaSにプラスアルファの価値を付加し、導入のハードルを下げつつ、効果を実感していただけるようにしていきます」。
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