「おはよう」の声で心を見える化 神山まるごと高専、株式会社137
私立高等専門学校の神山まるごと高等専門学校(徳島県名西郡神山町、以下、神山まるごと高専)で、毎朝の点呼が声から心の状態を読み取る時間へと変わり始めた。神山まるごと高専は2026年7月27日、音声感情解析サービスを展開する株式会社137(東京都港区南青山4-17-33、代表取締役社長:黒田千佳氏)が同校のリソースサポーターに就任したと発表した。両者の連携の第一弾として、株式会社137が提供する「ことこと点呼」を学生寮に導入し、日々の点呼と組み合わせた運用を始めている。
神山まるごと高専は、全国各地から集まった学生が全寮制の環境で学ぶ5年制の私立高専で、2023年4月に徳島県神山町で開校した。「テクノロジー × デザイン × 起業家精神」を教育の土台に据え、「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指している。寮生活は学生同士が支え合いながら自律した生活習慣やコミュニティを育む学びの場だが、慣れない環境で生活するなかでは自分自身の心身の変化に気づきにくい場面もある。今回の連携は、こうした点に向き合う取り組みとして始まった。
導入した「ことこと点呼」は、学生が毎日の寮点呼の際に音声でその日の状態や気持ちを答え、声から感情の変化を読み取るサービスである。回答内容は記録・蓄積され、日々の変化を可視化することで、学生が自分自身の状態を振り返り、自己理解を深める材料として活用する狙いだ。効果は学生自身の気づきにとどまらず、寮生活における学生同士や教職員とのコミュニケーションを生むきっかけとしても位置づけられている。あわせて、教職員が日々の見守りを行ううえでの補助や、点呼という業務そのものの新しい在り方を検討する機会にもしていく考えである。
神山まるごと高専パートナー連携チームディレクターの田中義崇氏は、「神山まるごと高専では、学生一人ひとりの主体性や自律性を尊重し、安心して挑戦を続けられる環境づくりを大切にしています。今回、株式会社137様のご協力で導入する『ことこと点呼』は、学生が自分自身の状態に気づき、自己理解を深めるきっかけとなるとともに、必要なコミュニケーションにつながる仕組みとして、その活用方法を探っていくものです」とコメントし、テクノロジーを活用しながら一人ひとりに寄り添う寮生活や学校生活のあり方を今後も探究していく考えを示した。
一方、株式会社137の黒田千佳代表取締役社長は、「学生の皆さんが日々の寮生活の中で、自分自身の状態に気づいたり、周囲と話すきっかけを持てたりすることは、安心して挑戦するための大切な土台になると考えています。今回、神山まるごと高専様とともに、音声感情解析を活用した新しい点呼の可能性を検証できることを大変嬉しく思います」と述べ、学生一人ひとりの自律性を尊重しながら日々の小さな変化に自然に気づける仕組みづくりに取り組む姿勢を示した。
株式会社137は、電話を活用した防災情報伝達システム「5co Voice」、教職員の働き方改革を支える学校情報連絡システム「COCOO」、そして音声から感情解析を行い心の変化を見える化する「ことこと」の3つのソリューションを展開するクリエイティブカンパニーである。今回の取り組みは、この「ことこと」を学校の寮生活という新たな場面に応用する事例として位置づけられる。