AIが買い物を代行する時代へ 検索と広告の在り方にも変化が

(※本記事は『THE CONVERSATION』に2024年12月10日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

クレジットカードを片手にノートPCでネットショッピングをしている女性
AIに買い物を任せる時代は来るのだろうか? Copyright: Bogdan Hoyaux / European Commission

オンラインショッピングは膨大な選択肢と目まぐるしく変わる割引であふれている。例えばランニングシューズを検索すれば、複数のプラットフォームで「最良の取引」を謳う数百件の結果が表示されるだろう。ホリデーシーズンは楽しい一方で、選ぶのに疲れてしまったり物流の混乱に直面したりすることも多い。

もし、最適な価格を見つけ、膨大なセール情報を整理し、商品を確実に時間通りに届けてくれるツールがあったらどうだろうか?

AIの次なる進化は、独自の推論と複数の問題解決を自動で行うAIエージェントである。ユーザーの嗜好を提案するだけでなく、ユーザーに代わって行動する能力を持つ。大手小売業者やAI企業がこのようなショッピングアシスタントを開発しており、AI企業Perplexityは2024年11月18日に「Buy with Pro」をリリースした。

例えば、「200ドル以下で評価が高く、日曜日までに届く冬用コート」を探すようAIに依頼したとしよう。数秒でAIはウェブサイトをスキャンし、価格を比較し、レビューを確認し、在庫を確保し、注文を完了する。その間、ユーザーは別の用事を進めることができる。

女性用コートの小さな写真が2枚表示されたウェブページの画像
Perplexityが最近リリースしたAIショッピングエージェントは、色、サイズ、価格、配送日数などの複数条件を用いてウェブ全体を検索できる。著者提供

従来の推奨エンジンとは異なり、AIエージェントはユーザーの嗜好を学び、タスクを自律的に処理する。これらのエージェントは、機械学習と自然言語処理技術を活用して構築されており、ユーザーとのやり取りを通じて学習を重ね、効率性を向上させていく。

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