公民連携で実現 植物繊維素材を使った学校給食食器

京都府福知山市とパナソニックグループは、子どもたちへの環境教育と環境負荷軽減によるSDGs推進を目的とした公民連携協定を2022年6月に締結。同グループが開発した植物繊維素材を樹脂と混ぜる技術を用い、同市内森林の間伐材を原材料とした「環境配慮型学校給食食器」の製品化を実現した。

垣谷 敏数 福知山市教育委員会事務局 教育部長
岡野 修輔 パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社 取締役 兼 成形事業センター 所長
聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター

環境負荷の少ない給食食器を使う
教育的意義を考慮し公民連携協定へ

小宮 まずは福知山市とパナソニックが公民連携協定を結ぶに至った経緯について教えてください。

福知山市教育委員会事務局 教育部長 垣谷 敏数氏

垣谷 福知山市は2021年に、2050年までにCO2排出量をゼロとする「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、取り組みを進めているところです。

そんな中、パナソニックグループが天然由来成分であるセルロースファイバー(植物性繊維)を高濃度で樹脂に混ぜ込む独自技術を開発し、カップや皿として使われていることをニュースで知りました。

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