スマートゴミ箱「SmaGO」 都市の美化と新メディアの創出

2025 年に開かれる大阪・関西万博。「参加型万博」を体現する取り組みの1つが、「TEAM EXPO2025」だ。同プログラムに登録し、屋外設置型のスマートゴミ箱「SmaGO」でゴミ回収コストとCO2削減を目指すフォーステック社長の竹村陽平氏に、活動のきっかけや万博で実現したいことについて聞いた。

竹村 陽平 フォーステック 代表取締役社長

小宮 まずは「SmaGO」がどのようなものなのか、教えてください。

竹村 SmaGOは屋外に設置するゴミ箱で、3つの特徴を持っています。まず、上部がソーラーパネルになっており発電、蓄電することができます。そして、ゴミが一定量溜まるとセンサーが感知し、自動で最大6分の1まで圧縮します。また、遠隔地からリアルタイムにゴミの蓄積状況を把握できるので適切なタイミングで回収することが可能です。

ゴミを圧縮することで回収頻度を減らし、効率的な回収ルートを考えることができるため、回収コストを大幅に減らすことができます。またゴミ回収車の運行頻度を減らすことでCO2削減にもつながります。

先行事例として知られるアメリカのフィラデルフィアでは、2009年から市の環境プロジェクトとして1300台以上を設置したところ、ゴミ回収頻度が週17回から3回、ゴミ収集担当者の人数が33人から9人に、年間回収コストが230万ドルから72万ドルにそれぞれ減りました。CO2排出も年間335トンの削減につなげています。

ラッピングで街中の広告塔に

小宮 どのようなきっかけからSmaGOのビジネスモデルを思いついたのでしょうか。

竹村 マリンスポーツや海が好きで、以前から海に散見されるゴミの多さをとても危惧しており、海洋ゴミ問題に関心を持ち始めました。調べてみると、海洋ゴミの約8割が街から流出したものということを知りました。また、海外の友人から、日本の街中にはゴミ箱がなく、不便だという声をよく聞いていました。街中にゴミ箱がないため、屋外でゴミが適切に回収されず、インバウンド客の増加による来街者数の増加や、食べ歩きブームなどによってポイ捨てが社会問題化していました。

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