異業種交流が生む新たな構想 茨城県内の合同研究会

異業種交流が生む新たな構想
茨城県内の合同研究会

プロジェクト研究は、10〜15名の研究員を1つの研究会として約1年間を基本として開講している。研究会では少人数で深い議論を行い、自社の資源を深掘りし、1人1つの事業構想計画を策定していく。

研究員の視野を広げる施策として、個別の研究会以外に、異業種・他社との交流・意見交換の機会も設けている。1月には、茨城県内で開講している4つのプロジェクト研究が合同で研究会を実施した。

「いばらき事業構想プロジェクト研究」(つくば市)、「次世代女性リーダー育成プロジェクト研究」(土浦市)、企業版ふるさと納税を活用した「牛久みらい共創プロジェクト研究」(牛久市)、自社の新規事業を構想する「ジョイフル本田 新価値創出プロジェクト研究」の4つ研究員が一堂に会し、各研究会から事業構想計画の発表、意見交換を行った。

前半は研究修了生の糸賀康佳さん(ジョイフル本田)が「JOYFUL ART MARKET」、先﨑千稚さん(エンザイム・センサ)が「Sakeメトリクス事業〜日本酒の味わいが視える受託測定サブスク〜」と題し、自身の事業構想計画と修了後の進捗を発表。後半は現役の4研究会から1名ずつが発表し、教員、修了生からもアドバイスをもらう機会となった。

参加した研究員からは「地域内で事業構想を考える仲間ができた。また、修了生の発表を聞いてモチベーションが上がった」「修了後も合同研究会で意見交換していきたい」と感想が寄せられた。今後も地域ごとの合同研究会を各地で展開していく。

茨城県内で開講している4つのプロジェクト研究の研究員、修了生が集まり、合同研究会を実施した(会場:ジョイフル本田)

ニッチトップ企業の飛躍
自社の新事業の創出を目指す

国内最大の鉄骨階段専門メーカーである横森製作所の一社型プロジェクト研究が開講した。全国から所属や役職の異なる10名が社内公募より選出され、プロジェクト研究員として事業構想研究に取り組む。1月17日の初回研究会では、同社の有明威社長から研究員へ期待のエールが送られた。

1月〜12月の1年間で、24回の研究会、また他社との合同研究会共同研究会等を通じて、各自の事業構想計画を策定していく。

渡邊信彦教授が担当し、10名の研究員にてプロジェクト研究を実施

「鉄骨階段を再定義する」
専門性を超え、新たな価値へ

本プロジェクト研究では、「鉄骨階段を再定義する」ことに挑戦してほしいと考えています。製図から施工まで一貫して手がける企業は、世界でも数えるほどしかありません。私たちはその専門性を武器にしてきましたが、それだけでは新たな価値は生まれません。

他の企業にはなく、当社にしかない独自の無形資産・有形資産を棚卸して、持っている武器をまず把握し、そこから自分たちが持っている武器と他分野の知見と掛け合わせることで、新たな事業アイデアが発想できるのではないかと考えています。

また、当社は専門性の高さゆえに普段は外部と交流する機会が少ないですが、本プロジェクト研究を通して、さまざまな価値観や文化に触れ、これまでの自分の価値観を再構築していく契機となればと思います。自身の視座を高め、視野を広げ、柔軟な視点で取り組み、新しい構想を生み出してほしいと期待しています。

横森製作所 代表取締役社長 有明威

プロジェクト研究

プロジェクト研究は、事業構想大学院大学 修士課程のカリキュラムのエッセンスを活かし、研究参加者の新たな事業構想と事業計画構築を行う1年間の研究会です。

担当教授が1年間を通じて、多彩なゲストを招きつつコーディネートとファシリテーションを行い、研究員の知見を高めながら推進していきます。

プロジェクト研究 概要

研究会:定例研究会(1回4時間、隔週24回開催、共同研究会年6回)等

形式:テーマ型/一社型

目的:新規事業、既存事業の再構築、地域活性などの構想・構想計画構築

定員:10〜15名

主担当教員:事業経験豊富な実務家教員

事業構想セミナー・説明会

セミナー、プロジェクト研究の説明会を実施しています。

福岡開催 プロジェクト研究セミナー
3/6(木)13:00~ オンライン


詳細・申込は事業構想大学院大学公式ホームページより