時事テーマから斬る自治体経営 政策(施策・事業)実施の注意点

政策(施策や事業を含む)は中長期的なスパンで取組むことが重要であり、「短期間で成果を出そう」とする昨今の傾向は注意しなくてはいけない。今回は「人口」の維持・増加に向けて、あるべき政策を考えるためのヒントを提供する。

 

すべての首長が該当するとは言わないが、多くの首長は人口動態に強い関心を持っている。現実的に「人口を増やす」ことは難しくても、「(現在の)人口を維持したい」や「(これからの)人口の減少速度を遅くしたい」と考える首長は多数いる。特に首長選挙においては、人口動態が争点になることがある。首長の任期中に、人口が大きく減少した場合は、落選の憂き目に遭うケースも少なくない。

しかし、首長の任期である1期4年間や2期8年間だけで「人口」に関して大きな成果を出すことは稀である(稀であるが絶対に不可能ということはない)。ある程度の中長期的なスパンで取組まなくては、人口の維持、あるいは減少速度を遅くすることは達成されないだろう。

何事にも言えるが、政策(施策や事業を含む)は中長期的なスパンで取組まなくてはいけない。「短期間で成果を出そう」とする昨今の傾向は注意しなくてはいけない。短期志向(思考)の政策は「木を見て森を見ず」状態に陥ってしまう。今回の注意点は「政策は中長期的な視点で実施すべき」を伝えたかった。以上である。

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