ブルーオーシャンを求め、男性美容の第一人者が切り拓いた道のり
2023年から人気スキンケアブランドの日焼け止めのビジュアルに大谷翔平が登場し注目を集めた。近年では美容もジェンダーレスが進み、若年層を中心にスキンケアはもちろん、メイクをする男性も特別ではなくなってきている。藤村岳が「男性美容研究家」として活動を始めたのは20年ほど前。第一人者が切り拓いた道のりに迫る。
文・油井なおみ
自分が一番になれることを
求めて見つけた男性美容の世界
新型コロナウイルスの感染拡大による影響を大きく受けた2020年度は化粧品業界全体が大きなダメージを受けた。その後もコロナ前の水準にまで回復するのに苦戦を強いられたが、男性化粧品に絞ると実は堅調。
「コロナ禍で自分を見つめ直す時間が増えたり、韓流ブームの影響ともいわれますが、そこで劇的に浸透したわけではありません。2000年代初頭から徐々に男性美容への意識が変化してきたことが今の盛り上がりに繋がっているのだと思います」
藤村岳はそう分析するが、彼が「男性美容研究家」を名乗り活動をはじめた20年前は、メディアでも「男性美容」が語られることはほぼなかった。
パイオニアである藤村自身、実は「すごく美容に興味関心があってとか、男性の美容業界を変えてやるといった思いでこの道に進んだわけではない」というのだ。
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