西粟倉村から考える 地域ビジネスをさらに大きく拡げる方策

地方創生で実績のある「先駆者」が、成功のための方法論を議論した「EY 知恵のプラットフォーム」。最終回は、林業を核に様々な地域ビジネスを生み出し、若年層の人口増加を実現した西粟倉村の事例だ。山林管理のデジタル化を達成した同村では、デジ田構想の枠組を利用して、さらなる発展を目指している。

会議に参加した「先駆者」: 村上 敬亮 デジタル庁、牧 大介 エーゼロ株式会社、安部 敏樹(株)Ridilover、古田 秘馬(株)Umari、加戸 慎太郎(株)まちづくり松山、藤沢 久美 (株)国際社会経済研究所、上山 康博(株)百戦錬磨、MC:宮瀬 茉祐子・堀 潤 (株)わたしをことばにする研究所(敬称略)

組織を超えて様々な人が連携し、社会課題の解決を目指す「EY知恵のプラットフォーム」。同プラットフォームの一環として開催された先駆者会議では、「地方創生」をテーマに、各地で地域の活性化に取り組む人々を集め、事例の紹介や意見交換、議論を行ってきた。2022年12月には、その7回目の会議が開催され、会議の締めくくりに向けた議論がなされた。プレゼンターは、西粟倉・森の学校の代表を務め、エーゼロ(岡山県西粟倉村)代表取締役でもある牧大介氏だ。

林業を核に事業を起こす
成功事例・西粟倉村のこれまで

岡山県の山間部にある西粟倉村は、「平成の大合併」のさなかの2004年、隣接する美作市と合併するのではなく、自立する道を選択した自治体だ。2008年には前村長の道上正寿氏のもと「百年の森林構想」を旗揚げする。これは、村の面積の95%が森林である同村において、50年前に100年先の未来を見越して植林を進めた人々の想いを受け継ぎ、村ぐるみであと50年、挑戦を続けようというものだ。

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