NTT西日本森林社長 「伝新人輪」で成長ビジネスを開拓

2022年6月の社長就任会見で、今後の方針として「伝新人輪(でんしんじんわ)」を掲げたNTT西日本の森林正彰氏。「事業収入の拡大に向けて、新たな成長分野ビジネスに注力していく」と語る森林社長に、今後の成長戦略を聞いた。

森林 正彰(西日本電信電話 代表取締役社長 社長執行役員)

――コロナとの共生、人口減少、緊迫する国際情勢など、様々な社会課題に直面する中、事業家としてどのようなテーマに関心をお持ちですか。

かつて経験したことのない地球的規模の課題に加え、国内においては出生率低下や労働力減少などの諸課題に向き合う必要があります。そうした中、NTT西日本グループはICTを活用し社会課題を解決する先駆者として、AIなどを活用したICT化を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。

ICT化を推進する上で求められるのは、サステナビリティの視点です。地域に密着した取り組みを強みとするNTT西日本は、例えば宮崎県で持続可能な林業と地域活性化に向けた「林業DX」を進めるなど、担当エリアである30府県で多様なプロジェクトを推進しています。各地域は類似の課題を抱えている場合が多いため、地域に提供したソリューションを全国に水平展開していくことも我々の役目だと認識しています。また、NTT生活の半分以上を海外事業に従事してきた経験から、グローバルでの事業展開にも力を入れていく考えです。日本で成功した事業を海外で展開する。これとは逆に、海外で成功した事業を日本で展開していくといった両面が考えられます。

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