次の100年を見据え、組織改革で「脱・封筒メーカー」に挑む

封筒の生産量で半世紀以上に亘り、トップ企業であり続けているイムラ封筒。代表の井村優氏は、「どんなに優れたビジネスモデルでも変化しなければ廃れる」と現在、社内の大改革を進めている。注力するのは、その原動力となる人材の育成と企業風土の醸成だ。脱・封筒メーカーを掲げる改革の内容とは。

井村 優(株式会社イムラ封筒 代表取締役社長)

時代の潮流を掴み、
変革を続ける老舗封筒メーカー

イムラ封筒は国内シェア20%以上を占める封筒業界のトップメーカーだ。1918年に荷札の製造販売を祖業として創業し、1930年代には封筒の製造・販売事業に本格参入した。封筒の年間生産能力は約40億枚、1963年から58年間連続で売上1位を達成している。

「当社は封筒事業においては後発でした。そのため、オリジナリティのある製品で他社との差別化を図ろうと、当時、まず数年かけて封筒を製造する機械を開発しました。通常、機械は機械メーカーにオーダーしますが、当社はオーソドックスな機械を購入して、自社でイムラオリジナルにバージョンアップさせたのです。そのDNAを受け継いで、今もオーダーメイド製品を得意としています」と語るのは、2013年から5代目代表取締役社長を務める井村優氏だ。

井村氏が同社に入社した1993年当時は、クレジットカードの普及により、請求書用の封筒の需要が急激に伸びた。同社は顧客の要望に応じて宛名の窓を配置するなど、オーダーメイド封筒の製造で業績を伸ばす。2000年には封筒業界唯一の上場企業となり、以後通信販売の伸長を受け、大型封筒の開発に注力し始めた。近年はSDGsや環境意識の高まりで、「脱プラ」を進める企業がプラスチック製エアクッションの封入を避けるため、小型商品の梱包材として封筒を検討する傾向が強まっている。そうした追い風に乗り、同社が独自開発した紙製緩衝材入り大型封筒への関心が高まっている。

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